うみべの女の子

勢いで数年ぶりに読んだ。

丸2年くらいは読んでいなかったような気がする。

 

初めて読んだのはたしか中2で、2ちゃんねるで長くなくておもしろい漫画を教えて的なスレを読んでいて知った。

浅野いにおといえばソラニンとかプンプンとかで、、多分うみべの女の子は代表作ではない。

けど、間違いなく私の中では傑作だ。

 

初めて読んだ当時は、エロい!っていうのが大きくて、

いけないものを読んでいるような気持ちになった。親に見つかりたくない漫画ナンバーワンだった。

 

はっぴいえんどもなんとなく名前は知ってたけど、漫画に出てくるから聴いてみたくなってyoutubeで調べて

あーこれか、知ってる!ってなって

でも、なんか漫画のBGMにはならないくらい合わなくねって思ったのを覚えてる。

 

舞台は田舎で、私は都会に住んでるし

別にセフレもいなかったし、三崎先輩みたいな人もいなかったし、

何もかもが違うはずなのに、

小梅と自分を重ねて、勝手にめっちゃバッド入ってた。当時より今の方が全然バッド入った。

 

何が似てるって、儚い自分、かわいそうな自分に酔ってるとこよ。

 

今日久しぶりに読み返しても、やっぱりそうだった。

 

小梅のまじで最悪な部分、あとなんとなく楽しいわけでもないのに楽しそうに過ごすところとか、

すごい自分に似てると思った。

あともうひとついうと、彼氏から自分の趣味ばかりに関心を持たれてるところとか。

 

私の場合は元カレだけど、

結構長く付き合ってた相手とさあ別れようってなったとき、でもお前とは趣味が合うし・・・って言われて

ものすんごい違和感を抱いてて、なんなんだこれはって思ってたんだけど

大津くんが小梅の趣味の部分に興味を持っていたのと同じで、自分もそういう風に思われてたんだなってやっと分かった。

趣味にしか興味を抱いてもらえないような、薄っぺらな人間なのかなあ。しんど。。。

 

小梅って本当に最悪だし、磯辺とのことなんてすっかり忘れたふりして毎日過ごしていくんだろうけど

そこも私に似てる。

 

うみ、うみ、うみ

でっかいうみって、何?

 

小梅は大人になったら、うみの外に出られるの?

 

自分を見ているようでしんどい部分もあるけど

それでもずっと好きな漫画。

 

何度でも読み返したくなってしまう。

 

しんどいのに好きってなんだろうな・・・。