自分を潤わせるということ

今週のお題「好きな街」

 

私の家から一番近い都市が渋谷だ。

家を出てから渋谷駅に着くまで25分くらいの、一番近い都市。

 

渋谷に初めて来た人は、ごちゃごちゃしていて、がやがやしていて、人が多くてびっくりすると言う。

私はもう6年間渋谷を通って学校に通っているから遊ぶのも必然的に渋谷になるし、うるさいのも汚いのも、人混みにも慣れた。

 

そりゃあ、6年も週5以上で通っていれば慣れるか。

だからこそ、最近まで好きとも嫌いとも思わなかった。ある東京出身の人は「渋谷なんて最悪。早く田舎で暮らしたい」と言うけど、また別の東京出身の人は「渋谷超好きっす!」と言う。

 

私にとって渋谷は通り道で、寄り道の場所で、働く場所で、生活に必要なものを買う場所で、服を買う場所で、化粧品を買う場所だ。

だからグッと心を鷲掴みにされるような瞬間がある街というよりかは、生活の一部で、特別な感情を抱く隙のない街だった。

 

 

なぜそれが最近になって変わったのかというと、PARCOの一時閉店と、渋谷川の復活だ。

 

PARCOがなくなってから、PARCOに行ったことをよく思い出すようになった。あの場所から色々なものを受け取ったのは間違いない。色々な刺激が詰まった場所だった。

今そこは絶賛建て替え中で、仮囲いにはAKIRAのイラストが描かれている。PART1地下にあったGALLERY Xはスペイン坂に移転し、シネクイントはまた復活した。

スペイン坂を登りきり、建設中のPARCOを見上げると、何ともいえない気持ちになる。新しくなるPARCOは、とにかく新しい。あのロゴからは想像つかないような、綺麗な感じ。ヒカリエみたいなね。

どうなるんだろう。

 

 

あと渋谷川

渋谷ストリームが新しくできてから一ヶ月くらい経ってしまったけど、ようやく行った。キラキラして新しいビルの中に渋谷川があるのが、なんか想像できなくて、怖くて行けなかった。

でも行ってみたら、ちゃんと渋谷川だった。「ラブ&ポップ」だった。私もあのエンドロールみたく、JKの格好して歩きたい。

渋谷川沿いにあるカウンターでレモネードが飲める時代が来たんだよ。レモネード屋さんはいわゆるインスタ映えのお店で、JKが列をなしていて、お店の壁を背景に写真をとっていた。

 

PARCO跡地に行く時、渋谷川を見た時、やっと心を鷲掴みにされる感覚になった。

こういう感覚になる他の時は、大きな絵を見た時とか、キラキラしたものを見た時だ。あと、神戸の地下街にある双頭のウリボー・・・?

 

やっと好きという気持ちを持った街、渋谷。こうなるのに6年もかかった。人は多いし、汚いし、うるさいけれど、それでも渋谷が好きだ。