さっきの話。
家の最寄り駅の喫煙所にいたら、外国人に「It's cool」と言われた。楽器を背負っていたからだろうか。
私は英語全然喋れないしそれを向こうにも伝えたけど、ガンガン喋ってきたので適当に聞いていた。
「アーティストなの？」「君の夢はなに？」「あの暗い空に何を思う？」「そこに夢と愛を描け」「自分のことを大切にすることを忘れるな」「他人本位にならないようにしろ」
とか、そういうことを言われた。
私の夢ってなんだ？となって考えてみたけど、とにかく今は大学卒業後にちゃんと仕事をしてお金を稼いで生活しなきゃというのが一番に思うことだしなあと。音楽をやっているのは趣味であって、私はバンドマンではなく、バンドをやっている大学生だしなあと。音楽でお金を稼ごうと思ったことは一度もないし。
とまあそんなことを話して、煙草も吸い終わりそうだったので「バイバイ」と言ったら、手を差し出された。握手だなと思って差し出すと、握られ、そのまま手の甲にキスをされた。
「Ciao ciao」
と言われた。
イタリア人だからなのか？ びっくりしたけど全然動じていない顔をして、「手の甲 キス 意味」と検索しながら家まで歩いた。
知らない人に、手の甲ではあるけれどキスをされ、普通なら嫌悪感抱くと思うけど、なぜだかそうでもなかった。驚いたのはそうなんだけど、気持ち悪いとは思わなかった。だって相手ビール飲んでたし。自分の行動を酒のせいにするのは嫌だけど、相手の行動は自分の都合のいいように酒のせいにするしかないし、その方が自分も楽だ。
なんだったんだろうあの時間は。嫌なこと何も言われてないからいいんだけど、ネタにするべきものなのかどうなのかわからないので、とりあえずブログのネタにした。
