二重生活を見た

最近見た、最近の映画の中では私は結構あ〜だよね〜と思えるところが多かった。

 

白石と自分を何となく重ねてしまう。

ずっとはっきりとした原因がわからない寂しさがあって、それを忘れられる瞬間ももちろんあるんだけど、大きい寂しさの枠の中で生きている感じがどうもする。

石坂と白石がホテルにいるシーンで、その寂しさについて白石が涙ながらに語るも、それを一蹴して嘲笑する石坂に、私もぎくっとした。同調によって寂しさを紛らわせようとすることなんて、薄っぺらくて、滑稽なのかもしれない。

私がブログに文章を書いたりするのは一種のオナニーだ。多分。

自分の思う事を書いて、それを不特定多数の人に見てもらって、何かたまにそれに対する意見をもらうと、一瞬だけ寂しさが紛れる。馬鹿みたいだ。

 

白石の書いた論文も、そんなようなものなのかなと思う。そんなこと言ったら、この世にあるその人個人の気持ちが反映されたものは全てオナニーになってしまうけれど・・・。私の書くものは低俗で、下品だ。いいものへの同調より、悪いものへの同調を求めてしまっているから。

 

ただ尾行をすることで他人を巻き込んでいるか、巻き込んでいないかだけの違い。

私の寂しさ紛らわせ活動はこれからも続いていくと思うけれど、他人を自分の嫌な部分に積極的に巻き込むことだけはしないようにしていかなければと思った。

 

あとは、映画の最後のテキストメッセージが印象に残っている。

私は私がどう思われているのかいつも気になってしまうけれど、結局のところ何もわからない。

何もわからない事を気にして悩んだりするのは時間がもったいないような気がしてきたので、これからはもっと自分が面白いと思える人やものや出来事に時間をかけたいと思う。

 

そんな感じです。